恋を知らない花～初恋～

そんなやりとりをして2週間、先週はジムに行く服を買いに買い物デートをし、今日は私の通っているジムに雄一さんと一緒に来た。
あからさまなペアは恥ずかしかったのでメーカーを揃えて２人とも運動ウェアを買った。

ジムは忙しい人やめったに来れない人のために月額制とチケット制があり気軽に利用出来るようになっている。

「こんにちは～！川井さん。最近平日だけだったのに。鳥越さん来られてますよ～…ってあっ、でも…」

いつも明るく声をかけてくれるスタッフの子がだんだんと口ごもって気まずそうな顔になる。
雄一さんと一緒にいるからかな？

「あの…じょ、女性とご一緒でした…」

「フフッ、気を遣ってくれてありがとう。でも私と拓也はそんな関係じゃないのよ？」

「えっ？拓也って…あの？」

後ろで雄一さんが話を聞いてて驚いていた。
そのほうが気まずい…
顔を合わせづらいだろうし…

「あっ、こちら、真中雄一さん。今日初めてなんです。宜しくお願いします。」

「はいっ。どうしましょうか？体力テスト受けられますか？」

雄一さんは体力テストを受けるためにトレーナーのところへ案内されて行った。
軽く手を振って見送ってジム内を見渡す。