恋を知らない花~初恋~
舐めるように首筋に唇を押し当てられるが動きがもどかしく、私の服を脱がすこともできないのでは?と不安になってきた。
この際自分で脱いでしまおうと首に回した手を取ると驚いたのか首元から顔を上げた。

困惑したような感じでこちらをみる。
私は思わずクスッと笑ってしまう。私の行動一つ一つに驚き様子をうかがって来る彼を可愛いと思いながらも、なぜそんなにビクビクするのかと腹が立った。

「ねぇ、もっと…続きはベッドがいいな。」

そう言いながらスカートのファスナーを下ろし、パンストも軽く下ろす。

「そんな…こんな事して言うのもおかしいですけど、い、いいんですか?俺なんかで…」

「また出た!俺なんか…真中さん可愛いですよ。」

「えっ!?いや…そんな、自分ではなく川井さんが可愛いというか、すごくキレイです。」

そう言いながらソファーに座り直してうつむいて照れてるから、私は起き上がりスカートとパンストを脱いだ。

さっきの勢いはどうした?
私は座っている真中さんの膝に跨がるように座り、黒縁メガネを外した。
短めのまつげがびっしり生えている。
初めてこんなに近くで見た真中さんの目は黒々としててとてもキレイだった。

「あ、えっ?まっ、待って。そんな…」

「え~、冷めるの早すぎですよ。ねーブラウスのボタン外して?」

真中さんの手を自分のブラウスのボタンへと持っていく。
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