恋を知らない花~初恋~
そして私も真中さんのシャツのボタンを外しはじめた。

「う~ん…すいません、こんな事慣れてなくて…すいません。」

そう言うと真中さんは震える手でボタンを外しはじめた。
ボタンなんて自分の服で外し慣れてるだろうにぎこちなく外しているのを見て思わずクスッと笑ってしまった。

「えっ?すいません…」

顔を上げて謝るからまたキスをする。
今度は抵抗なくすんなりと受け入れられ、なぜだか胸がキュンとした。
こんな事慣れてるはずなのに…

お互いキスをしながら脱がせ合う。
彼のベルトに手をかけると慌てて手を止められる。

「あ、あの、自分で、出来ます。」

泣きそうな顔になり必死でいうからまた笑ってしまう。
もっとイジワルして慌てる姿が見たくなる。

「じゃあ、ベッドで待ってる。」

と、わざと耳元で囁くように言うと耳にチュッと口づけた。

「えっ?あ、あ、あ、はい…」

膝から下りるとベッドへ行き布団の中に潜り込むと下着も取り、わざと床に落とした。
脱ぐだけなのに時間がかかりすぎだと思いつつ待ってると、ようやくトランクス一枚の彼が寝室へ入ってきた。
床の下着を見つけたのか気の抜けた声を上げていた。 
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