恋を知らない花~初恋~
「いつもお世話になっております。△△の川井と申します。企画開発部の真中様お願い致します。」

真中さんの会社は大手なのでまずは電話交換に電話が繋がる。
真中さんに繋がるまで聞き覚えのあるメロディーが流れる。

何でこんなに緊張してるんだろう…?
電話を持つ手が汗ばんできた。

『お待たせ致しました、真中です。いつもお世話になっております。』

メロディーが途切れ、電話口から真中さんの声がする。

「いつもお世話になっております。△△の川井です。お忙しいところすいません。今、お時間大丈夫でしょうか?」

「はい。大丈夫です…」

「先日お話させていただきました商品についてですが具体的にご案内させていただきたいのですがご都合のよろしいときにお時間いただけませんでしょうか?」

ドキドキのあまりまくし立てるように言ってしまった…

『は、はい。では明日はいかがですか?良かったら午前中ですとありがたいのですが。』

「わかりました。では明日の午前中…10時はいかがでしょうか?」

『はい。では10時に。お待ちしております。』

「では明日伺います。宜しくお願いします。」

『あ、あの、もし良かったら少し個人的にもお話がしたいのですが…早めになりますがお昼一緒にどうでしょうか?』
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