恋を知らない花~初恋~
タクシーに会社より少し手前まで連れて行ってもらい降りた。
その頃には涙は止まっていたけど全身の震えはおさまっていなかった。
とりあえずこの状態では会社に戻れないと思い、前にある公園のベンチに座り込んだ。
どうしよう。このままでは仕事も出来ないし、○×印刷は大口のお客様だ。会社にまで迷惑をかけてしまう…。
大学を卒業して、女だからってセクハラも受けたしバカにもされたけど5年、頑張ってきたのに。
全て棒に振ったかな?
はぁ、なんて事をしてしまったんだろう。
なんとか体の震えを止めないと。
その時、スマホのバイブに気づきカバンから取り出すと村田課長からだった。
「お、お疲れ様です、川井です。」
『村田だけど、お前、大丈夫か?○×印刷の真中さんから会社に電話があったんだ。何があったんだ?お前と連絡が取れないと慌ててたよ。』
「課長、すいません。そのことで相談したいことがあります。あの、すぐに戻りますので。」
『いや、いいよ。今どこ?俺がそっちに行く。』
「えっ?いえ、そんなっ…」
慌てて帰ろうと立ち上がった。
『大丈夫じゃないだろ?真中さんが謝ってたよ。今どこにいる?』
真中さんが謝ってた?
私の頭は混乱していた。村田課長に公園にいることを伝えるとすぐ近くのカフェで待つように言われそこへ移動した。
その頃には涙は止まっていたけど全身の震えはおさまっていなかった。
とりあえずこの状態では会社に戻れないと思い、前にある公園のベンチに座り込んだ。
どうしよう。このままでは仕事も出来ないし、○×印刷は大口のお客様だ。会社にまで迷惑をかけてしまう…。
大学を卒業して、女だからってセクハラも受けたしバカにもされたけど5年、頑張ってきたのに。
全て棒に振ったかな?
はぁ、なんて事をしてしまったんだろう。
なんとか体の震えを止めないと。
その時、スマホのバイブに気づきカバンから取り出すと村田課長からだった。
「お、お疲れ様です、川井です。」
『村田だけど、お前、大丈夫か?○×印刷の真中さんから会社に電話があったんだ。何があったんだ?お前と連絡が取れないと慌ててたよ。』
「課長、すいません。そのことで相談したいことがあります。あの、すぐに戻りますので。」
『いや、いいよ。今どこ?俺がそっちに行く。』
「えっ?いえ、そんなっ…」
慌てて帰ろうと立ち上がった。
『大丈夫じゃないだろ?真中さんが謝ってたよ。今どこにいる?』
真中さんが謝ってた?
私の頭は混乱していた。村田課長に公園にいることを伝えるとすぐ近くのカフェで待つように言われそこへ移動した。