恋を知らない花~初恋~
「では、お言葉に甘えてコーヒーを。」

「アイスもありますよ?最近は暑くなってきましたから。」

「では、アイスでお願いします。なんだかカフェみたいですね。フフッ、ありがとうございます。」

つい笑ってしまった。
真中さんは見ていると小動物のような可愛さを連想させる。
少しおどおどと落ち着かない様子が可愛くてなんとも微笑ましい。

また可愛い受付嬢がコーヒーを持って来てくれたのと同じタイミングで城戸課長が現れた。

そこからは新商品の紹介をしたり今までの商品についての話など1時間ほど話をした。
城戸課長は明るくて気さくな話しやすい方だった。

「よければ今夜ご飯いきませんか?以前村田さんがうちの担当だったでしょう?その時の担当が僕で、あの頃は楽しかったですよ。村田さんってそちらの部署にいらっしゃいますか?」

「はい。今は私どもの部署で課長をしております。あまり営業に出ることはなく書類に追われて頭を抱えておりますよ。村田にも来るように伝えておきます。」

「あぁ、無理にとは言わないけど久々酒が飲めたら楽しいだろうと思ってね。ありがとう。お店は若い2人にお任せするよ。じゃあまた今夜。お先に失礼するね。」

そういうと颯爽と出ていった。
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