恋を知らない花~初恋~
私の部署は3階にあり、1階まであっという間に着く。
ドキドキ、ドキドキ、胸が痛むくらい動悸がする。
応接室の前に着き、ノックした。
深呼吸をして、「失礼します。」と中に入る。
一番に真中さんの顔が目に入った。
今にも黒縁メガネの奥の目は泣き出しそうだった。
あの目がきれいなのを知っている。
私はそんな顔を見て心が更に痛む。
「お待たせしました。」
私はそう言うと頭を下げた。
顔を上げると何か言いたげにこちらを見ている真中さんと目が合う。
「あ、あの、この度は…」
真中さんが何か言おうとしたのに、隣にいた岩崎さんが手で制止する。
「この度は失礼なことをして、申し訳ありませんでした。話の行き違いがあったとは言え、大変申し訳ありませんでした。」
丁寧に頭を下げる姿は昨日の岩崎さんとはまるで別人のようだった。
何か返事をしないといけないのに、真中さんが気になり岩崎さんの言葉が頭に入らなかった。
「川井?さぁ、突っ立ってないで座って話そう。さぁ、どうぞ。」
村田課長にフォローされ、2人と向かい合うように座った。
ドキドキ、ドキドキ、胸が痛むくらい動悸がする。
応接室の前に着き、ノックした。
深呼吸をして、「失礼します。」と中に入る。
一番に真中さんの顔が目に入った。
今にも黒縁メガネの奥の目は泣き出しそうだった。
あの目がきれいなのを知っている。
私はそんな顔を見て心が更に痛む。
「お待たせしました。」
私はそう言うと頭を下げた。
顔を上げると何か言いたげにこちらを見ている真中さんと目が合う。
「あ、あの、この度は…」
真中さんが何か言おうとしたのに、隣にいた岩崎さんが手で制止する。
「この度は失礼なことをして、申し訳ありませんでした。話の行き違いがあったとは言え、大変申し訳ありませんでした。」
丁寧に頭を下げる姿は昨日の岩崎さんとはまるで別人のようだった。
何か返事をしないといけないのに、真中さんが気になり岩崎さんの言葉が頭に入らなかった。
「川井?さぁ、突っ立ってないで座って話そう。さぁ、どうぞ。」
村田課長にフォローされ、2人と向かい合うように座った。