恋を知らない花~初恋~
それから2人でシャワーを浴び直して、リビングのソファーに座ってコーヒーを飲んだ。

「あっ!私レポート!」

そうだった、レポートを添削してもらいに行かないといけなかった…

「えっ?終わってないのか?」

「誰かさんが邪魔しないって言って邪魔したでしょう!」

ムッと拓也を睨んで冗談混じりに言ったらまた笑っていた。

「そんなに残ってるの?今からしろよ。」

「あとは確認して修正する程度だからもう少し?」

「よしっ、新人教育のだろ?俺が添削してやるよ。」

ドヤ顔でそう言うからには自信があるのだろうからと添削をお願いしてみた。
ローテーブルにパソコンを置いて下に座って操作してると後ろから抱きしめるように拓也が座った。

「えっ?ちょっとくっつきすぎじゃない?」

「いいだろ?この方が2人で画面が見れる。どれ?」

確かに…拓也の言い分を聞いてそのまま2人で私が作成したレポートの確認をした。
拓也はエリートだけあって本当に頭がキレる。
的確に指摘してくれて、すぐに満足いくものが出来上がった。

「すごい!指摘が的確すぎる。どうしてそんなに頭がいいの?」

感激してそう言いながら振り返るとドヤ顔の拓也が私にブチューっとキスをされる。

「んもぉ~!苦しいじゃない。」

恋人ってこんな感じなんだろうな…。
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