恋を知らない花~初恋~
「レポートのアドバイスの料だよ。」

そしてまたチューってキスをされた。

「はぁー、運動もして、頭も使ってお腹すいた。」

「確かに。でも何もないのよ。どこか食べに行く?買ってくる?」

「レポート出しに行くんだろ?」

「え?あ、うん…」

そっか、じゃあもう拓也は帰るよね…
楽しかったし、ついまだ一緒にいると思ってたから少し淋しかった…

「俺と離れるのが淋しい?そんなに時間かかるのか?」

感情がダダ漏れた私の顔を見てニヤッと笑って嬉しそうな顔をしてた。
何だか今日の拓也は子どもみたいだ。

それから急いで準備をした。
拓也も前泊まったときに置いていった洋服があったからそれに着替えて家を出た。

まず私の会社の近くのお店でランチを食べた。
さすがに拓也より私の方が詳しかったので初めて私が選んだお店へ行った。
ワンプレートランチだけど男性社員もよく利用するくらいのボリュームはあった。

それから朝送ってもらったときに寄ったカフェで拓也を待たせて私は会社へ行った。
拓也のアドバイスが的確だったからほとんど指摘なく、横山課長にOKをもらえた。

「ハハッ、さすが俺だな。」

って拓也も満足そうに笑っていた。
それからは本屋さんによったり、時間があったから映画も見に行った。
最近はレポートに追われてこんなにゆっくりした休みを過ごしてなかったな。
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