恋を知らない花~初恋~
ただ、私たちは期間限定の恋人だから記念になんて後に残る物は買わなかったし写真も撮らなかった。
お付き合いを始めてひと月と少し経ったころ、
「結衣、俺のお見合い相手のお嬢様の帰国の日が決まったらしいんだ。5月の最終土曜らしい。はぁ、あと3週間か…」
夕食後にソファでくつろいでいた時だった。
拓也の初めて見るその表情は酷く淋しそうだった。
だから…ギュッーと抱きしめると拓也も私の背中に手を回しギューッと抱きついてきた。
顔を上げると縋るようにキスをする。
久々に強引に押し倒されると、はぎ取られる様に服を脱がされ首筋から胸へと拓也の唇が吸い付くように移動する。
「ねぇ拓也、ベッド行こう?」
私はお願いしてみるけど拓也の耳に声が届かない…貪るように私の身体に吸い付いて離れなかった。
次第に私も呼吸が速くなり拓也を感じて声が漏れる。
仮の恋人になってからはすごく優しいセックスしかしてなかったのに…その日は以前のように強引だった。
拓也は果ててしまってようやく我に返ったようだった。
「ごめん、結衣…こんなに無理やりするつもりはなかったのに。本当にごめん。」
って何度も私を抱きしめたまま謝っていた。
そんな拓也に心が痛かった。
お付き合いを始めてひと月と少し経ったころ、
「結衣、俺のお見合い相手のお嬢様の帰国の日が決まったらしいんだ。5月の最終土曜らしい。はぁ、あと3週間か…」
夕食後にソファでくつろいでいた時だった。
拓也の初めて見るその表情は酷く淋しそうだった。
だから…ギュッーと抱きしめると拓也も私の背中に手を回しギューッと抱きついてきた。
顔を上げると縋るようにキスをする。
久々に強引に押し倒されると、はぎ取られる様に服を脱がされ首筋から胸へと拓也の唇が吸い付くように移動する。
「ねぇ拓也、ベッド行こう?」
私はお願いしてみるけど拓也の耳に声が届かない…貪るように私の身体に吸い付いて離れなかった。
次第に私も呼吸が速くなり拓也を感じて声が漏れる。
仮の恋人になってからはすごく優しいセックスしかしてなかったのに…その日は以前のように強引だった。
拓也は果ててしまってようやく我に返ったようだった。
「ごめん、結衣…こんなに無理やりするつもりはなかったのに。本当にごめん。」
って何度も私を抱きしめたまま謝っていた。
そんな拓也に心が痛かった。