私にとっての至福の時間は
時は飛んで、高校2年生。

絵柄は、中学3年生の後期から全然変わっていない。

私は、新しいことにチャレンジしようと、新しく出来た友達の小説の表紙を描くことにした。

最初、友達に絵を描くことを言った時は、驚かれたな。

「え!上手い!!」

「いやいや、そんなことないって……」

私の絵を見て、上手いって言われて、私は恥ずかしさからそう返してしまった。

今思えば、傷付けてしまったのかな……って、反省はしてる。素直に「ありがと」って言っとけば良かったかな?

まぁそれからと言うものの、私は友達の小説を読んでは、描いて、を繰り返していた。

そして、2年生の終わり頃。この頃は、絵に関して無気力の状態だったんだけど、それを救ってくれたのは、一人の絵描きさんのメイキング動画。

「……可愛い……」

私の好みにドストライクで、すぐに他の動画を見て、どんどんその絵描きさんの絵柄を好きになっていったんだ。

その絵柄を参考に、私は再び絵を描き始めた。本当に、感謝してる。

それと同時期、また別の絵描きさんの動画をいくつか見つけて、その絵柄がまた可愛くて……。

私は、どんどんと絵を描くことに溺れていったんだ。

「……」

やがて、絵を描く時間が大好きになって、もっともっと上手くなりたくて、試行錯誤を繰り返した。
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop