告白は、甘~いスイーツで
「うわぁ~……どれも美味しそう……迷うなぁ」

隼太くんは、 目を輝かせながら、メニュー表を見ていた。

私は、その表情を目に焼き付ける。そして、私もメニュー表をめくった。



「うん。甘くて、美味しい」

幸せそうに、隼太くんはケーキを食べる。

「……ねぇ、隼太くん」

私は、隼太くんが頼んだのと同じケーキを口にし、気になることがあって、口を開いた。

「はい」

「……甘いって、どんなの?」

……私は小さい時から、甘さをいうものを感じたことがなかった。

「……あ、ごめんね。私、甘味というものが分からなくて……ただ、甘さが分からないだけで、苦味とか酸味とかは分かるんだ……」

「……そうだったんですね。ん~……甘いって、何て表現したら良いんでしょうか……」

隼太くんは、そう言って考え込む。

「……ご、ごめんね。変な質問して」

そう言って、私はケーキを口に放り込んで、噛む。味はするのに、甘さだけが感じられない。

「あ、そうだ……雨宮さん。知ってますか?」

隼太くんは、急に話しかけてくる。私は、口に入っているケーキを噛みながら、首を傾げた。

「……ふふっ。雨宮さん、口にクリーム付いてる」
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