告白は、甘~いスイーツで
隼太くんが好きな人が、私だったら良いな、なんて考えてしまう私がいるんだ。

「……そっか……でも、そんなの話してみないと分からないじゃん?」

そう言うと、隼太くんは「……そうですよね」と私に向かって微笑んだ。



私は、今日も仕事帰りに喫茶店に寄る。

今日は、バレンタイン。隼太くんの分のチョコもある。

喫茶店に入ると、くるりと店内を見渡した。

「雨宮さん。今日も一緒に食べませんか?」

隼太くんの声が聞こえて、私は声がした方を向いて、頷く。

「あ、そうだ……これ」

私は、カバンからチョコを取り出して、隼太くんに渡した。

「え?あ、ありがとうございます!」

嬉しそうに、隼太くんは笑う。

「こんなにいただいて、良いんですか!?」

「良いよ」

私は、隼太くんに微笑んだ。



「雨宮さん。バレンタインの時は、ありがとうございました」

今日は、3月14日。ホワイトデー。久しぶりに休みをもらった私は、同じく休みの隼太くんに誘われて(連絡先は交換してる)、喫茶店の前に来ていた。

隼太くんは、そう言って私にいくつかのキャンディーを私に渡す。

「ありがと。ここじゃあれだし、私の家に来る?」

私は思い切って、隼太くんにそう問いかけた。
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