告白は、甘~いスイーツで
「……雨宮さん。知ってますか?」
ほとんど何も置かれていない私の部屋の床に座った隼太くんは、私をじっと見つめた。
私は、私の家に来る前に隼太くんから、もらったキャンディーを片付けて、隼太くんを見る。
「バレンタインにあげるお菓子に、意味があるのを知ってますか?」
「え!?そうなの?」
「はい。同じくホワイトデーに返すお菓子にも、意味があるそうです……キャンディーの意味は……『あなたが好きです』」
その言葉に、私の頬は熱くなった。
「俺は、雨宮さんのことが好きです」
まだ隼太くんのポケットに入っていたキャンディーを、隼太くんは私に差し出す。
……私は、ずっと諦めていた。私と隼太くんは、3歳離れている。だから、恋を捨てるしかない……と。
だけど、年の差なんて関係ないよね。
「……私も隼太くんが、好き……」
そう言ってキャンディーを受け取ると、隼太くんは私に抱きついた。
「やっと言えた……ずっと我慢してたんだから……」
そう言って隼太くんは、私にキスをする。それは、唇が触れ合うだけの優しいキスで……。
「んっ……」
「はぁ……っ、は、恥ずかし~……」
私から離れた隼太くんは、顔を赤くして、そう呟いた。
あ……私……。
「……私、ファーストキス……」
私は、一人で恥ずかしがってる隼太くんに気付かれないように呟いた。