夢のような恋だった
言われるがままに階段を上がっていくと、先ほどの人に追いついてホッとする。
緩めの黒のパンツに、ラフな真っ白なTシャツ姿だったが、身長が高くとてもスタイルがいいことがわかる。
「あのさ」
不意にその人が振り返る。
「長谷川先輩」
声を上げてしまった私に、先輩は少し驚いた顔をした
柔らかく微笑んだ。
「俺のこと知ってくれてるんだ。光栄だな」
いきなり不躾に名前を呼んでしまった私に対する嫌味か、それとも本音ともわからないその表情に先輩、私は言葉に詰まって俯いた。
「よかった。音楽学部って聞いたから、お上品な子が来たらどうしようって少し心配してたけど、今ぐらい声が出れば大丈夫だな」
その声音は楽しそうな、安堵したような雰囲気が感じられて、本当にそう思っていてくれていることが分かり、私もホッとして笑みが漏れた。
緩めの黒のパンツに、ラフな真っ白なTシャツ姿だったが、身長が高くとてもスタイルがいいことがわかる。
「あのさ」
不意にその人が振り返る。
「長谷川先輩」
声を上げてしまった私に、先輩は少し驚いた顔をした
柔らかく微笑んだ。
「俺のこと知ってくれてるんだ。光栄だな」
いきなり不躾に名前を呼んでしまった私に対する嫌味か、それとも本音ともわからないその表情に先輩、私は言葉に詰まって俯いた。
「よかった。音楽学部って聞いたから、お上品な子が来たらどうしようって少し心配してたけど、今ぐらい声が出れば大丈夫だな」
その声音は楽しそうな、安堵したような雰囲気が感じられて、本当にそう思っていてくれていることが分かり、私もホッとして笑みが漏れた。