7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
「早く服着ねぇと、風邪引くぞ」


さっきまでの凄みのある樹とは違い、ぽんっと頭に手を乗せてきて、優しい言葉を降らせる。


あたしは、自分の小さな胸に手を当てる。


…まだ心臓がドキドキしてる。


あんな樹…今までに見たことがない。



マイペースなヒツジだと思っていた幼なじみが…。

オオカミになった瞬間だった。
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