7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
人に食べさすんだから、それなりの味には仕上がってるつもり。

さっきのマカロンだって、なかなかおいしくできてたし。


「料理はあれだけど…、お菓子作りはそこそこできるの、樹がよく知ってるでしょ?」

「だからだよ」


あたしの左肩に手を置かれる。

振り返ると、いつにも増してムスッとした樹の顔があった。


「タツヤが、お前の作った菓子なんか食ったら…。好きでもねぇのに意識するかもしれねぇだろ」
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