7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
あたしの手作りお菓子で、タツヤがあたしを意識するかもしれないのがいやなんだと。


そんなこと、マカロンに惚れ薬を練り込むくらいしないと、あるわけないのに。


たぶんタツヤなら、ただ甘いお菓子をもらえて「ヤッター!」って喜ぶくらい。

あたしには想像がついていた。


樹の考えすぎなだけなのに、マカロンの材料が入ったスーパーの袋を取り上げる始末。


「もし作ったら、また全部食ってやるからな」
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