7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
「冷た〜…!なにするのっ」


水滴を払うあたしの言葉にも無視。


ただ、ひと言だけ…。


「…男に気安く触られてんじゃねーよ」


そう言って、あたしのほっぺを片手でムギュッと掴んだ。


「い…樹。もしかして…ヤキモチ?」


ほっぺを掴まれているせいで、前に飛び出た口が思うように動かなくて変な声になる。


「…ヤキモチ妬いて、わりぃかよ」


不服そうな樹の目が、あたしに視線を落とす。
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