7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
目の前にある安全バーを握ればいいのだけれど、あたしの手は隣に座る樹の腕に伸びていた。

樹の二の腕に抱きつくように、ギュッと力を入れて離さない。


絶叫マシーンにも微動だにしない樹は、安全バーよりも握っていて安定感がある。


落ちるとき、こわくなったら樹の腕に抱きつく。

これが、あたしの遊園地でのお決まりパターンだ。



「久々に乗ると、やっぱりこわかったね〜!」
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