7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
木陰のベンチまでよたよたと歩き、崩れるように座り込んだ。


「…ったく。相変わらずバカだな。調子に乗りすぎなんだよ」


急に額がひんやりとして、驚いて見上げると、そこには買ったばかりのスポーツドリンクをあたしに押しつける樹がいた。


「これでも飲め」

「ありがと、樹ー…」


あたしと同じカップに乗っていたくせに、樹は平然としている。


「乃愛、大丈夫かよ?」
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