ウエディングドレスを着せてやろう
ちょっとひとっ走りコンビニで牛乳買ってきて、くらいの気安さだったので、思わず、頷きそうになったが、なんとかとどまる。
「ちょっと座っててくれればいいのよ。
新しいワンピース買ってあげるから。
それ着て、ほら、あんた、あの海沿いのホテルのアフタヌーンティーセット食べたいって言ってたじゃない。
黙って、あれ食べてるだけでいいから」
そんな軽い感じに言ってくる志木子の横から、赤子を手に父、尚成が苦笑いして言ってくる。
「いや、すまん、花鈴。
ちょっと呑み屋で出会った大学時代の友人に頼まれて。
そこんちの娘さんが見合いすることになってたんだが、妊娠してることがわかって。
急に結婚することになったんで、誰か代わりにご紹介しますって言っちゃったらしいんだよ。
お宅の花鈴ちゃんなら申し分ないって言われて。
酒もご馳走になっちゃってなー」
……呑み屋で酒代がわりに娘を売り渡すとはこれ如何に。
ってか、申し分ありありだと思いますけどね~。
「ちょっと座っててくれればいいのよ。
新しいワンピース買ってあげるから。
それ着て、ほら、あんた、あの海沿いのホテルのアフタヌーンティーセット食べたいって言ってたじゃない。
黙って、あれ食べてるだけでいいから」
そんな軽い感じに言ってくる志木子の横から、赤子を手に父、尚成が苦笑いして言ってくる。
「いや、すまん、花鈴。
ちょっと呑み屋で出会った大学時代の友人に頼まれて。
そこんちの娘さんが見合いすることになってたんだが、妊娠してることがわかって。
急に結婚することになったんで、誰か代わりにご紹介しますって言っちゃったらしいんだよ。
お宅の花鈴ちゃんなら申し分ないって言われて。
酒もご馳走になっちゃってなー」
……呑み屋で酒代がわりに娘を売り渡すとはこれ如何に。
ってか、申し分ありありだと思いますけどね~。