ウエディングドレスを着せてやろう
 そのあとも、光一の話に自動的に頷く花鈴の頭の中では、コンパの話が果てしなく広がっていって。

 知り合いでもない、ミスなんとかみたいな人が水着に赤いマントという()()ちでやってきて。

 光一がその前で、ははーっと土下座していた。

 まずいっ。
 早くコンパをやらなければっ。

「に、日曜はっ?
 日曜はどうですかっ? コンパッ」
と今、その話題でなかったのに食いつきそうな勢いで言って、

「日曜? 明日か?」
と引き気味の光一に言われてしまう。

「あ、いえ。
 えーと、来週の……」
とようやく理性を取り戻した花鈴は苦笑いして言った。



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