ウエディングドレスを着せてやろう
 否定するでもなく、いえいえ、とか言っている安芸に、母は、

「安芸さんっていいお名前ですね。
 私は、志木子と言うんですよ。

 最初からなにかご縁があったのかもしれませんね~」

 などと言いながら、笑っている。

 いやいや、漢字違うし。

 秋と四季子だとしても。

 あと夏とか冬とかは何処から連れてくるつもりだ、と思いながら花鈴は聞いていた。




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