幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
2時からは班で協力スタンプラリーだ。カードの裏に書かれてる各スポットに行きミッションをクリアしてスタンプを集めるゲームだ。

1番早く集め現在地に戻ってきたら勝ちだ。先生からの合図がありスタートとなった。

「さ、行くぞーー!」

晴ちゃんは乗り気で進んで行った。1番最初に目指すスポットは山に入ってちょっと進んだところだ。

5分ほど歩いていくと先生が立っていた。どうやら1番目のスポットについたようだ。

最初はルービックキューブの面を全て揃えるというミッションだ。これはメンバーの中山くんが得意なようで難なくクリアできた。

2つ目のスポットはなぞなぞでなぞなぞ好きな福井くんが正解してくれた。

私達は順調にミッションをクリアしていった。

進んでいくと道がさっきより険しくなってきた。

先頭を歩いてる晴ちゃんはさすがの体力でどんどん進んでいる。男子もそれにどんどんついて行っているが私は歩幅が小さく体力もないのでついて行くのに必死だ。

皆私のリュックを代わり代わりに持ってくれたりしていて申し訳ない…。

時々休憩を挟んでくれているが坂道が多い。怜も‪︎︎"︎︎未桜大丈夫?"︎︎‬と時々声をかけつつ私の手を握って引っ張ってくれている。

(他の子達あんなに話しながら歩いてるけど体力すごすぎる…私の体力がないだけなのかな)

などと考えていたら1番奥のスポットについた。

6個目のミッションは場所が広く余裕があるためチーム対抗のドッジボールだ。

2番目に来たチームと戦い勝った方がスタンプをもらい進めることができる。負けたらまた次のチームが来るまで待たないといけない。

これは私以外球技が得意で圧勝という形で進むことができた。

あとは折り返してホテルの近くの体育館に行くだけだ。

無事体育館につきミッションはあと2個となった。1個はバスケのフリースローを7回決める。これも主に晴ちゃんの活躍ですぐにクリアできた。

ラストはアーチェリーで10本の中で20点取れればクリアだ。これは弓道経験のある私と怜がやることになった。

(沢山助けられたので最後くらい役に立ちたい!)

弓道とは少し違うがとりあえず当てれれば大丈夫だろうと思い集中した。

見事真ん中に的中した。10点だ。2本ずつ交互に射つのでもう1回射った。今度は当たったが2点だった。

怜の番だ。怜の所作は綺麗で大好きだった。中学の時もすらっとした横顔綺麗。サラッとした長めの髪の毛。とても長いまつ毛。すべてが美しく特にあの真剣な瞳が大好きだ。

見とれていると2本とも打ち終わり5点と8点に当たったらしく私達の班はたった4本でクリアすることができた。

全てのミッションが終わり急いでスタート地点に戻る。ゴールには誰もいなくどうやら一番乗りのようだ。

私達は喜びはしゃいだ。晴ちゃんが抱きついてきた。

「みおー!最後のアーチェリーかっこよすぎでしょ!もー惚れるっ!!」

「えへへっありがとう。皆もリュック持ってくれてありがとう」

私は皆にお礼をいった。皆あんなの何ともないよっと言ってくれた。優しい人達でよかった。

そのまま待っていると次々とクリアした班が戻ってきた。
< 12 / 53 >

この作品をシェア

pagetop