幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
1日目が終わり、夕食を食べ部屋の子達と一緒お風呂に入った。お風呂から出ると怜に会った。どうやら班の男子メンバーは皆同じ部屋みたいだ。

私たちに気づき春野くんが話しかけてきた。

「やっぱ皆お風呂上がりだと雰囲気違うね。よかったら消灯まで部屋で話さない?」

晴ちゃんは皆に確認を取り快く返事をした。怜の班は学年の中でもかっこいいと人気のある人達だ。

同室のゆりちゃん、さらちゃんもずっとお近づきになれたらなと前から言っていたそうなので嬉しそうだ。

部屋に着き話に盛り上がっていると怜にこっち来てとベランダに呼び出された。

「どうしたの?」

「ちょっと昔を思い出して話したくなって」

「私も!怜の所作綺麗だったなぁて思い出してた(笑)」

「え、俺も全く同じこと思ってた(笑)」

2人で見つめ合い笑った。しばらく話していると急に怜が

「ねぇ未桜って好きな人いるの?」

今までそんなこと怜の口から聞いたことがなくしかも好きな人本人に聞かれたのでドキッとした。しかしここでバレてこの関係が壊れたくない。

「い、いないよ!怜はいるの?」

私はすぐに聞き返した。すると思わぬ答えに驚いた。

「いるよ。ずっと前から好きな人が。」

真剣な眼差しで言われた。勝手にいないと思っていたし︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ずっと前から︎︎"︎︎と言う言葉を聞いてずっと一緒にいるのは晴ちゃんくらいなので私は尋ねた。

「もしかして晴ちゃん…?」

怜が口を開けて言おうとしたら福井くんが私達に気づき呼び戻された。

消灯の時間になり部屋に帰った後もゆりちゃん達は○○くんかっこよかったなどと班のメンバーの話をしていたが私はそれどころではなく怜の好きな人が誰なのか考えていた。

次の日の朝起床時間は6時半。私は気になって一睡もできなかった。

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