幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
6.
学祭が終わり待つ暇もなくテスト期間に入った。

「はぁぁ暑ーい!勉強したくなーい」

昼休みに英語の勉強をしていた。私は英語が苦手なので教えてもらっていたが苦手なものを続けるのは難しい。

「1回休憩しよっか(笑)飲み物買ってくるね」

まだ始めて10分もたってないが休憩にしてくれた。

「怜は未桜に甘いなぁ」

春野くん達と横で話してた晴ちゃんが言った。晴ちゃん達は一夜漬け派なので前日まではあまり勉強しない。

「そうー?」

「そうだよー!私に教える時スパルタだもん。未桜といる時は優しく教えてくれるけど」

「そうそう!俺もこないだ教えてもらったけど厳しかった…」

そんなに私と対応が違うのか。そういう面を私は見たことがないのでわからない。まあたまに厳しい所は見たことはあるが分かるまで最後まで付き合ってあげてるので優しいと思う。

「英語だったら俺が教えてあげよっか?」

るいが言ってきた。

「英語得意なの?」

「うん。一応」

「じゃあ怜が戻ってくるまで教えて」

ということで軽く教えてもらうことになった。

1箇所だけ教えてもらったがとても分かりやすく、スラスラと頭に入ってくる。怜も教えるのが上手だが英語は私よりはできるは1番苦手である。

「まあこんな感じかな。わかんないとこある?」

「ない!すっごいわかりやすかった!ありがとう」

と笑顔で返した。

「英語だったらいつでも教えるよ」

「ありがと!私も英語以外だったら教えられるから聞いてね」

怜が戻ってきてお茶を渡してくれた。

「遅かったね!混んでたの?」

「うん。暑いから皆ちょうど飲み物買いに来てたみたい。ここの問題解けたんだ」

私のノートを覗いて言った。

「うん!るいに教えてもらった!すごいわかりやすいから怜も分からない所教えてもらいな!」

へぇと一瞬鋭い目をしてた。

「るい英語得意なんだ」

「まあね。怜も聞きたかったらいつでも聞いてね」

「うん。ありがと」

この2人は最近よく一緒にいるがたまにピリッとした空気がある。まあ男の中で女にはわからない何かがあるのだろう。
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