幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
夏休みはいつも通り怜と一緒に過ごした。晴ちゃんは休みの日はいつも私達と過ごしていたが春野くんがいるので今年はあんまり遊べてない。

今日は夏休みに入って初めて晴ちゃんと二人で遊ぶ。いつもは怜もいるがガールズトークをしたいためお留守番してもらった。

こないだとは別のパフェが美味しいと有名なお店に入った。

「ねね、お祭りどうする?」

そう8月5日にお祭りがある。毎年3人で行っていたが今年は去年とは違ってお互い恋人ができた。私と怜はいいが晴ちゃんは春野くんがいるので今年はいつもと同じとはいかない。

「晴ちゃんは春野くんと2人がいい?」

「私は4人でも全然いいんだけど…未桜の浴衣姿も見たいし、けど歩がいいのかなって思って」

3人は幼なじみだから気をつけていてもその幼なじみトークに入ってしまうことがある。そうなったら春野くんは居心地が悪いだろう。

「そうだよね〜。4人で集合してしばらく経ったら別行動する?」

晴ちゃんの願望を叶えるならそれがいいと思った。私も浴衣姿で晴ちゃんと写真を撮りたい。

「うん!そうしよ!今年浴衣どうする?私調べてみたんだ〜」

今日は話をするだけでなくお祭りの浴衣を買いに行く予定もある。何年か同じ浴衣を着ていたので新しく買おうということになっていたのだ。

調べたという写真を見せてもらうと流石のセンスで全て晴ちゃんが着たら似合うであろうデザインばっかだった。何個か違う系統のものもあった。

「晴ちゃん、この浴衣なんで違う雰囲気のなの?」

5種類くらいある浴衣を指さして言った。

「それはね見てて未桜に似合うだろうなって思って保存しといたの!」

確かに言われてみれば私がよく着る服の雰囲気と似ていた。私の分まで見ていてくれたようだ。

「そうなの?!ありがとう!」

お店を出てショッピングモールへ向かった。夏休みなだけあり学生や子供連れの家族が多い。

人に揉まれながら目的の場所に着いた。このお店は種類が豊富で色々なデザインを見ることができ浴衣を見る時はいつもここに来ていた。

全部かわいく、晴ちゃんが見ていたゆかたと似たようなものも結構あった。
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