幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
花火大会もあっという間終わった。帰ろうと手を繋いで歩き出すと怜は止まったままで後ろに引っ張られた。

「怜?どうしたの?」

「未桜、約束の事…思い出した?」

約束の事とはきっと昔言っていた事だろう。

「ううん。まだ」

「そっか。花火も終わったしもう帰ろっか。駅混んでるだろーな~」

すぐに話題が変わった。

教えてくれないってことはきっと怜は自分で思い出して欲しいんだろう。そんなに大事な約束なのかな…。

約束の話をしたのはきっと低学年の頃だ。私はその頃の記憶があまりない。

家で遊んでいる時に指切りげんまんをしたような気もするが内容が思い出せない。

怜を待たせたくないので早く思い出したいがこれ以上は出てこなかった。家に帰ったら日記を書いてたはずなので探してみようと決めた。
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