幼なじみに溺愛されてるみたいです…!
夕方になると怜が今から帰ると連絡が来た。私は、話がしたいと日記に書いてあった公園に呼び出した。

ブランコに乗りその時のことを思い出していた。日記のおかげで記憶が段々と鮮明になってなんとか思い出すことができた。

ザッ…。足音の方向を見ると怜がいた。

「怜…。やっほ〜」

手を振った。

「んっ。わざわざ公園に呼び出してどうしたの?」

家も隣のためいつもは呼び出す必要もなかったので呼び出すのは初めてだ。

今日は思い出話でもあるため公園に呼んだ。

「思い出話でもしようかなって思って(笑)」


そう言うといいねっと言って隣のブランコに座った。

「ここ学校の通り道なのにすごい懐かしく感じるね」

「だね!砂遊びとかしたよね!砂だらけになってお母さんに怒られたな〜(笑)」

懐かしい話ばかりでてきた。ここには沢山の思い出がある。

小さい頃はよくこの公園で遊んだりお母さんと喧嘩して家を出た時はここに来て泣いていた。

そんな時はいつも怜が探してくれて一緒にいてくれた。

一緒にいてくれるのは今も昔も変わらない。嫌な時、楽しい時そんな時はずっと隣に怜がいるなぁと改めて思った。

しばらく話し込んでいたが、本題を聞いた。

「…ねぇ、怜。約束ってこの公園でしたこと?」

軽くブランコを漕いでいた足を止め、さっきまでは沢山話していたが怜は急に黙り込んだ。

「……うん。そうだよ。思い出したの?」

俯き弱々しく尋ねてきた。

「思い出す手がかりを探すのに部屋を漁ってたら日記が出てきたんだー!そこに書いてたの」

「そっか…。」

俯いたままこっちを見ない。

「思い出さない方が良かった?」

そう言うと私が落ち込んだのかと思った怜はやっと目を合わせてくれた。


「違うよ…!思い出してくれて嬉しいよ。ただあの時泣き虫だったから…。しかも約束した時も泣いてたから恥ずかしくて…。」

ぼそぼそと聞こえる最小限の声で言った。顔をよく見ると真っ赤だった。

こんならしくない怜を見るのは初めてで恥ずかしく感じている怜には失礼だがおかしくて笑ってしまった。

「ふふっ怜顔真っ赤だよ?(笑)」

私は真面目に考えていたのもなんだかおかしく思ってしばらくの間笑った。

「もー!未桜笑いすぎっ!言いたかったけど恥ずかしくていえなかったのに…。」

拗ねてまた俯いてしまった。

甘々な怜とまた違ったキャラで戸惑ってしまう。

「ごめんね(笑)もう笑わないから…ふふっあははは」

笑いのツボに入ってしまった私はまた笑ってしまった。
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