完璧御曹司の優しい結婚事情
「今井さん、そのまま育休までって話ですからね。専任で入ってもらえるといいですね」
「本当、そうよね。まあ、それだけで長時間の会議にはならないわね。悪いことじゃないといいんだけど……葉月ちゃん、彼氏から何か聞いてない?」
「いえ。いくらお付き合いしていても、仕事上のことは線引きしてるので」
「そうよね。まあ、いずれわかるでしょう。さあ、午後からも頑張ろう」
結局この日、樹さんはたまに席に戻ってきていたものの、終始忙しそうで、午後からもほとんどの時間席を外していた。
定時少し過ぎ、私が上がる頃も姿はなく、とりあえず帰ることをメールで知らせておいた。
返信があったのは23時過ぎ。いつのまにか眠ってしまっていて、その返信に気づいたのは翌朝だった。
『お疲れさま。また明日、会社でね』
もちろん、昨日の会議が何だったのかなんて、教えてもらえない。
「本当、そうよね。まあ、それだけで長時間の会議にはならないわね。悪いことじゃないといいんだけど……葉月ちゃん、彼氏から何か聞いてない?」
「いえ。いくらお付き合いしていても、仕事上のことは線引きしてるので」
「そうよね。まあ、いずれわかるでしょう。さあ、午後からも頑張ろう」
結局この日、樹さんはたまに席に戻ってきていたものの、終始忙しそうで、午後からもほとんどの時間席を外していた。
定時少し過ぎ、私が上がる頃も姿はなく、とりあえず帰ることをメールで知らせておいた。
返信があったのは23時過ぎ。いつのまにか眠ってしまっていて、その返信に気づいたのは翌朝だった。
『お疲れさま。また明日、会社でね』
もちろん、昨日の会議が何だったのかなんて、教えてもらえない。