完璧御曹司の優しい結婚事情
番外編
「やっぱり、一緒に……ですよね?」
「あたりまえだよ。もじもじする葉月も可愛いけど、そろそろ時間だよ。覚悟を決めて」
朝から樹さんの健やかな笑みを向けられるも、尻込みしてしまう。
「ほら、着いたよ。降りて」
先に車を降りて、素早く助手席側に回ると、ドアを開けて手を差し出してくる。もう腹を括るしかない。そっと自分の手を添えて、ゆっくりと車を降りた。樹さんは手を離すどころか、指を絡めるようにしてつないでくる。
「おはようござい」
「ああ、おはよう」
まだ早い時間のせいか、すれ違う人はあまりいない。
けれど、会う人会う人、私達の間でつながれた手を凝視して、何か言いたげな様子で見つめてくる。いたたまれない……
「あたりまえだよ。もじもじする葉月も可愛いけど、そろそろ時間だよ。覚悟を決めて」
朝から樹さんの健やかな笑みを向けられるも、尻込みしてしまう。
「ほら、着いたよ。降りて」
先に車を降りて、素早く助手席側に回ると、ドアを開けて手を差し出してくる。もう腹を括るしかない。そっと自分の手を添えて、ゆっくりと車を降りた。樹さんは手を離すどころか、指を絡めるようにしてつないでくる。
「おはようござい」
「ああ、おはよう」
まだ早い時間のせいか、すれ違う人はあまりいない。
けれど、会う人会う人、私達の間でつながれた手を凝視して、何か言いたげな様子で見つめてくる。いたたまれない……