「No title」


数ページ読んだところで


「〜〜〜しょ!」


女の人の声が近づいてきたかと思うと
その後すぐ勢いよく図書室の扉が開いた


ビックリして肩が上がる



そのせいで抑えてた本のページを誤って離してしまいパラパラと勢いよく表紙まで戻された



すごくイラついた私は
勢いよく扉を開けた犯人に視線を向けた




「風鈴?」




そこにはキラキラの金髪とその横にベッタリとくっつく小柄な女の子がいた



立花先輩を避けよう大作戦失敗


まさか図書室に現れるとは思ってなかった


一応軽く会釈をし私は何も無かったかのように本のページをめくった



恥ずかしさを悟られないように必死に冷静を保つ




「茜くん!今日こそうち行ってもいいでしょ?」


甘い声と甘い香水の匂い
鬱陶しい甘さに本を読むのに集中が出来ない





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