「No title」
生徒からの熱い視線が私に向けられる
熱いなんてもんじゃない。火傷しそう。
そして正門に待ち構える壁
‘生徒指導’
進学校にも存在するんだってちょっと新しい発見
真面目な人しかいないんじゃないのかな
不良なんているのかななんて周りをキョロキョロ
黒髪、黒髪、黒髪。
いないじゃんつまんないの。
「君、新入生だよね?それどういう事かな?」
ゴツゴツした人差し指が私の下半身を差す
「それとは?」
気づいてるくせに知らん振り
「スカートだよ」
50近くのダンディ風教師
不揃いに生えた髭が不潔だ
これがうちの学年の生徒指導かと落胆。