「No title」



バイクのエンジンを付けると
「乗れる?」と後ろを向く


スカートが気になった私は乗るのを躊躇った


それに気づいた立花先輩は1度バイクから降りて
「ちょっと待ってて」とスタスタと校舎の方へ消えていった


その間帰ろうとする生徒たちの熱い視線をすごく感じた

時折「え?茜くん彼女できたの?」とひそひそ声が聞こえてきた


全力で否定したいけど
一人一人に否定するなんて面倒なこと私には出来なかった





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