「No title」
「送ってくれてありがとうございました
もう一生送らなくて結構です」
結局バイト先のカフェまで送ってもらった
被っていたヘルメットを脱いでグイッと立花先輩に押し付ける
それを受け取らず
立花先輩はヘルメットを脱いでボサボサな私の髪を勝手に整える
避ける事も出来ずされるがまま
「はい、綺麗になった」
満足そうな立花先輩と不服な私
「では、これで」
そう言って私はさっさとカフェへ入った