「No title」
更衣室でバイトの服に着替える時
私は絶望した
「立花」と書かれた深緑色のジャージ
すっかり履いていた事を忘れていた
もう立花先輩と関わることは避けたかったのに
「さすがに捨てれない…」
はぁとため息をし
ロッカーへ直した
ちゃんと洗って返そう
返したらそれで終わり
返すだけなんだからサッと渡してサッと終わらせればいいでしょ
そう思って私は気持ちを切り替え
立花先輩のことは一旦忘れてバイトに集中した