「No title」


「大事なお友達になんてこと言うんだ!」


私の後ろにいるであろう立花先輩に遠山先輩がプンプンと怒る


立花先輩の声のする方へ振り向くと
立花先輩は私のすぐ後ろにいた



勢いよく振り向いたせいで鼻が立花先輩にぶつかりそうになる

その瞬間ぶつからないように後ろに体を引いたせいで

「あっ」

バランスを崩しふらっと後ろによろけてしまう


「あぶねっ」



でもすかさず立花先輩の手が私の腰に回ってきて体を支えられた



グイッと抱きしれられるように支えられたせいで立花先輩とゼロ距離になる


顔を上にあげるとあまりにも近い距離に立花先輩の顔があるもんだから
不覚にもドキドキしてしまった


これはイケメンすぎるせいだ


「ひゃー!茜が女の子を抱いてるー!」


後ろで遠山先輩の茶化す声がするが

私は自分の鼓動の方が遠山先輩の声よりよく聞こえた





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