「No title」




慌てて立花先輩から距離をとる


顔がジワジワと熱くなるのを感じるけど


そんな事気づいてないフリをした


「た、立花先輩にこれ返しにきただけなので!」


勢いよくジャージの入った紙袋を立花先輩に押し付ける


「ありがとうございました!では!」


立花先輩の言葉を待たずに
私は逃げるように遠山先輩と立花先輩に背を向けた




少しでも熱くなった顔を風で冷ますために急ぎ足で1年のフロアへ向かう


やってしまった

クールに何も感じてない余裕を出せばよかったのに


ここで男性に免疫がないのが出てしまった





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