「No title」


しばらく静かな空気が流れる


立花先輩は黙って私の返事を待っているようだ


ブレザーでゴシゴシと唇を擦る


「先輩は私が好きなんですか?」



「美人は好きだけど?」



質問の答えになっていない

美人なら誰でもいいと聞こえる
というかそういう事だよね

呆れた。


「先輩…ふざけないでください」


「ふざけてないけど」


ふざけてないのは本気とは言わんばかりの真顔


本っ当に謎だ




< 39 / 100 >

この作品をシェア

pagetop