「No title」


いつも通り過ごしていたつもりだった



「何もないけど」



だってもう過ぎたことだし
気にする必要も無いでしょ。


だけど凛子はどこか私の変化に気づいていたらしい


「これ以上は聞くなって顔してる


ま、今はテストに集中だよね」


凛子は意外にもあっさりと引き下がった



そう、今はテスト期間中



立花先輩の事なんて考えてる暇は無い



向こうだってそうだ


忘れろなんて言うくらいなんだから


もうとっくに私の事なんて
日が経てばもう過去の人でしょ。






気にしない





< 42 / 100 >

この作品をシェア

pagetop