「No title」
いつも通り過ごしていたつもりだった
「何もないけど」
だってもう過ぎたことだし
気にする必要も無いでしょ。
だけど凛子はどこか私の変化に気づいていたらしい
「これ以上は聞くなって顔してる
ま、今はテストに集中だよね」
凛子は意外にもあっさりと引き下がった
そう、今はテスト期間中
立花先輩の事なんて考えてる暇は無い
向こうだってそうだ
忘れろなんて言うくらいなんだから
もうとっくに私の事なんて
日が経てばもう過去の人でしょ。
気にしない