「No title」
5分程必死に立花先輩を呼び続けた
「風鈴!?」
すると階段の方から慌ててこっちに走ってくる相変わらずキラキラで眩しい立花先輩
私はその姿を見て安心して足の力が抜ける
その場にしゃがみこんだ
ほんのりタバコの香りと爽やかな柔軟剤の香りがする
「すぐ助けるから」
しゃがみこんでいて立花先輩の表情は見ていないけど
この状況が普通じゃないことを先輩は察したんだと思う
何も聞かず走っていった