「No title」
曖昧な距離


それから数日後の放課後。


「有り得ない…」


私は生徒指導の村重先生…(入学初日にスカートを指摘してきた先生)に

授業で使った教材を資料室へ運ぶようにと頼まれた。

みかん箱くらいのダンボールに詰められた資料とプロジェクター

そして細長いプロジェクター用のスクリーン


1人で運べる程の量ではあるが
かなりの力仕事

ダンボールはずっしりと重い

私みたいな非力な女子に頼むなんて
スカートが短いのが気に入らないただの嫌がらせのように感じた。



「仕方ない…さっさと終わらせよう」



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