「No title」
「ふざけんな!」
激怒した男は徐に私の胸ぐらを掴んできた
やっぱり力は男の人には敵わない
グッと力を込められて襟が首に少しくい込み痛みに顔を歪める
「ねぇ!やめて!」
小柄な彼女が必死に男を抑えるが
頭に血が上っている男はビクともしない
「殴っていいよ
先に喧嘩売ったのは私だから」
何カッコつけてるんだろ私。なんて思うけど正直恐怖はなかった。
どうやら私の頭はネジが1本足りないらしい
振り上げられた男の右手を見て目を瞑った
「風鈴!!!!」