「No title」



ごめんなさい。と素直に謝ると先輩はニコッと笑って私の頭を優しく撫でた



「あの〜」


そこまでしてやっと彼女の存在を思い出す


「本当にありがとうございました

自分じゃ何も出来なかったので代わりにやり返してくれてスッキリしました」


小柄な彼女はクシャりと微笑み

深深と頭を下げた


先輩が蹴りを入れた男はしっぽを巻いて逃げたのか知らないうちに姿を消していて私と先輩と小柄な彼女の3人がその場に残っていた



「では!お邪魔になりたくないので私はこれで失礼します!

ありがとうございました!」


そう言って彼女はもう一度軽く頭を下げ
校舎の方へと帰って行った



「俺らも帰ろうか」

「はい」


彼女の背中を見送ったあとすぐ
私達もその場を後にした




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