北風と太陽



って思ってたけど、



二度と来ないと思ってたその時は突然やってきた。




北見がやけに愛おしそうに見つめてるから、だから気になった。




北見は柄にもなく女子を見つめていた。




その女子、高宮晴空って子にはそんなに興味がなかったけど、




北見の好きな人って考えると、どうしても欲しくなった。




俺の得意分野なら、最後に、最後に、あいつに勝てるかもしれない。北見を負かしてやれるかもしれない。




そんな思いだった。




それは驚くほど上手くいって、晴空ちゃんのクラスに通って、優しくしていたら、告白はあっさりOKしてくれた。




あっという間だった。


< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop