北風と太陽



「それで、さっきのこと、ちゃんと聞きたいんだ。何があったのか、何で私に隠すのか。」



「…………。」



晴空ちゃんのその問いに俺は黙ってしまった。



北見も、黙ったまま離れたところに座っている。



「…言いたく…ないこともあるよね。
じゃあ、ちょっと私の話をしてもいい?」



「あ、うん。」



俺が頷くと晴空ちゃんは話し始めた。



< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop