冷酷姫に溺れて。

本当にバカだ。

好きな人、傷つけて。


私が全て悪いんだ。

もう、何もかも私が生んだ悲劇なんだ。



先輩と同じなんだ。


ズキン。

「……うっ」

今朝の目眩がぶり返してきた。

と同時に立てなくなった。

私、死ぬのかな…。

皆ごめんね………。





意識が遠くなる中、誰かが私を持ち上げた。

「俺のせいだよな」

温かみのある腕が私をそっと包み込む。

「ごめんな…」

この声…。
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