冷酷姫に溺れて。
「今キスしてたの?」

「は!?」
「え!?」

「もしかして、する前だった?ごめん、光が変なときに来ちゃって」

「ごめんごめん」


光の彼女、結構踏み込んでくるな。

「それで?もちろん付き合うことになったんだよね?」

「うん」

「入井、理紗はすごくデリケートで可愛くていい子なんだから大切にしなよ」

「もちろんそのつもりだよ」

「付き合い始めたからって、血を飲みすぎるなよ」

「そんな飲まねぇよ!」

「うちらは一日一回のキスと吸血を決まりとして付き合ってるよ」

「お、おい、愛…」

「はあ!?」


光って一日一回、吸血してたのか!

あいつ、俺が知らない間に成長しやがって…。

なんだか、負けた気がして悔しかった。
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