冷酷姫に溺れて。
今日も一緒に登校した。
周りの人は不思議がってた。
霜月さんを教室まで送ると、光と真優に呼び出された。
「あんた、霜月さんと付き合い始めたの?」
「どうなんだよ!」
「付き合ってはないけど、これから霜月さんと一緒に行動することになった」
「はあ?」
今までのことを全て話した。
霜月さんのプライベートなことを言うのはどうかと思ったけど、言わないと話が進まなかったから言わせてもらった。
真優は驚き、光は悲しそうだった。
「なんで言ってくれなかったんだよ。俺たち、親友じゃなかったのかよ…」
「言うタイミングがないくらい切羽詰まってた。ごめん」
「なんで私の忠告を無視したわけ?」
「霜月さんはそんな人じゃないからだよ。大体、みんなは噂を信じすぎてる」
何も知らないくせに適当な噂を信じて近寄ろうとしない。
それが一番嫌だ。
「分かった、千影に協力するよ。
俺にも出来ることぐらいあるでしょ?」
「ああ…」
「それなら私だって協力するし!
光だけじゃ頼りないしねぇ」
「…真優」
「少しは俺たちに頼ってくれよな」
「うんうん」
「二人ともありがとう」
よかった、これなら心強いぞ。
俺は真優に会長と副会長の関係を探ってもらうことにした。
光には霜月さんを見守ってもらうようにお願いした。